万座温泉エリア|バラギ高原エリア|鹿沢温泉エリア|浅間高原エリア|JR駅周辺エリア|
万座温泉から北の山に登る崖の中腹にある天然の洞窟です。
洞窟内より弥生式土器が出てきたことから、万座温泉の歴史を証明する史跡とされています。
●主人を救った犬の熊と白『熊四郎洞窟伝説』
万座温泉がまだ世に知られない昔の事、鹿や熊を求めて狩りをする者だけが、時々この奥地に踏み入り、泊まる宿とてないので、天然の洞窟を頼りに一夜の夢を結ぶことが多くあった。
ある日のこと、干俣の猟師がいつものように、熊と白の二匹の犬を連れてやってきた。獲物を追って駆けずり回っているうちに、日は西に傾き、夜のとばりがおりてきたので、いつものように、この岩窟に泊まることにした。ところが急に連れてきた二匹の犬が、けたたましく吠え出したのである。叱ってはみたが、ますます吠え続けるので、猟師は眠ることもできずもて余し腹立ちまぎれに、山刀を抜いて、二匹の首を切ってしまった。
二つの首は見る間に空に飛び上がった。猟師は驚いてその方向を見ると、猟師の頭上からねらっていた大蛇の首に、ガブリとばかりに噛み付き、間もなく大蛇は息絶えた。猟師は今さらのように驚き、自分を救ってくれた二匹の犬の忠死を深く惜しんだ。猟師は長年仕えた二匹の熊と白の名前を後世につたえて、せめてもの霊を慰めたいと、この岩窟「熊四郎岩窟」と呼ぶようになったという。
白根山の南西麓、標高1800mの万座温泉にあり、草一本生えていない岩場から水蒸気を含んだ火山性ガスが勢いよく吹き出す万座名物の空吹です。
観光商工課
TEL:
0279-82-1293